東京。
いつも、よくわからない話をされて、このブログを見ることへの意欲が削がれている方々、多数いらっしゃるでしょう。申しわけない…。
今回は方法論ではなく、ただただ行ってきたよ、そして、何を思ったかを書くので、割と普通のテンションで読んでいただけると思います。
さて、今回東京に行った理由は他でもなく、現在Twitter上で、かなり話題の「ブラックボックス展」にどうしても行きたいと思ったからである。
内容は一切知らされず、展示のネタバレなどもなく、ただただハッシュタグ「#ブラックボックス展」とともに投稿されたおぞましいポエムのような内容がある限り。
ブラックボックス展とやらがすごく気になる。入場者の選別があるらしく数時間並んで入口まで辿り着いても入れないことがあるらしい。行ってみたいけど精神崩壊する気しかしない。 pic.twitter.com/9xhyiBHst2
— AKOHaL (@akohalxox) 2017年6月15日
#ブラックボックス展 に行ってきた。“知ってしまうこと”がこんなにも恐ろしい事だと知らなかった。
— ❍COM病愚 (@21stC_schizoid) 2017年6月16日
..深淵から覗いているのは自分だ。恐怖と孤独で包まれた。それなのに心が高鳴る自分もいた。
入った瞬間に絶望を感じて、それでも進んだ先にふと全てを理解できた瞬間があった。
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入った瞬間は不安で仕方ない
— hinaco (@___justdoit_) 2017年6月16日
出てきた時は本気で笑ったけどそれと同時に少しイライラもした
なかのひとよ、最初からあなたの立場にいたらとても世界が滑稽に見えて面白かったでしょう、私ももう加害者ごめんなさい#ブラックボックス展
謎だらけであるが、どうやらとんでもないことがこの場で起こっていて、価値観を揺さぶる「なにか」がそこにあるのだと感じさせる内容である。
また、この口コミがさらに人を呼び、展示は連日大盛況で、日に日に入場者は多くなり、ついには入場待ちの列が、周辺住民への迷惑だということで、警察の指導が入る始末。
謎が多いが、どうやら本当に凄いのでは?と感じさせる。
というわけで居ても立ってもいられなくなり、有休を火曜日に一日取得し、月曜日の夜行バスで東京に向かった。
もちろん月曜日も水曜日も仕事はあったが、そんなものは関係ねえ。
というわけで、あわただしく準備をし、月曜日の23:30に梅田から出発し、翌朝6:45に池袋に到着。
夜行バスで隣の席の人が明らかに1.25席分ほど占領し、僕は0.75席分ほどしか陣地がなかったが、その割には結構寝れたので、まあ結果オーライ。
しかし、東京は生憎の雨。これを見越して傘を持ってきていた自分を褒めてやる。
東京の朝は不気味だった。ただ暗いことで不気味だったというよりは、人がいないことに違和感があった。
これは都会だからこその感覚だったと思う。
不気味な空間から抜け、少し駅に近づくと人が少し増えてきた。
僕はとりあえずシャワーを浴びたかったので、池袋にあるネカフェでシャワーを浴びることにした。
どうやら初回利用は一時間100円で、シャワーも借りれるらしかったのでおススメである。
この時点で時刻は8時過ぎ。本当にノープランで来たので、特にやることもない。
なので、とりあえず国会に行くことにした。国会を一度見てみたかったから。
ということで、池袋駅で「東京メトロ24時間乗車券」を購入し、「国会議事堂前」駅を目指した。
早速電車に乗り込もうとしたが、殺人的な通勤ラッシュがそこにはあった。
電車の込み具合もすさまじく、カバンは前で持つのがデフォルトのようで、もはや家を出た時からリュックを前で持ってるんじゃね?と思うほどであった。
しかし、それ以上に驚いたことは、下車駅から乗り換えるときに、皆走っているのだ。
もちろん、僕自身もそんな経験は大いにある。大学時代なんてよく駅から駅を走ったものだ。(慣れると走ることをやめ、意識は遅刻する方向へシフトする。)
その光景を見たとき、人は誰の意思でもない、時間に支配されているのだと感じた。無論、そのことに気づくきっかけは、これまでに何度もあっただろう。
しかし、そのことをどこか当たり前に感じ、そういうものだと思っていたのかもしれない。同じような光景は、もちろん大阪にもある。
だが、その同じものを、今回は違う場所で感じ、異なった視点から見たことにより、「気づき」があった。
駅構内で走って乗り換えをしているサラリーマンも、朝帰りのギャルも、遅刻しがちな大学生も、特に急ぐ予定のないフリーターも、きっとそのことに気が付いていない。
当たり前のように流れる日常に、「気づき」を感じるときは、必ず視点を変えなければいけない。
また、この「気づき」は僕を次のステージに導く重要なカギにもなるのだろう。
このことだけでも東京に行った価値があったと思った。
さて、そんなこんなで国会に到着。驚いたのは、警察の数が段違い!護送車だらけであり、50メートル間隔に一人はいたんじゃないかな。
なにも悪いことはしていないのに、謎の緊張感に包まれる。
とりあえず国会を生で見た感想は、でかい・立派・緊張感であった。あそこは精神衛生上あまりよくない。
時刻はこの時10時前であり、朝、池袋に着いたときにたまたま目に入った「もうどく展」に行こうと思っていたので、池袋に戻った。
これに行こうと思ったのも、いつかSNS上でこの展示を知ったからである。
そんなことを考えていると、自分の行動は情報に支配されているなと感じるね。
さて、肝心の展示だが、朝早く、平日だったこともあり、人はほとんどおらず、ゆったり周ることができた。
他にも蜘蛛やワームのような、いかにも毒がありそうなやつや、スカンクや鯉など、あまり毒性があるとは思えないような生き物もいた。
展示自体はそこまで多くはなかったが、なかなか満足のいく内容だった。
この展示と同じ場所で、プラネタリウム「ナオト・インティライミ 僕らが空を見上げる理由」が開催されていたが、今回は行かないことにした。
時刻は12時前。
この時に、この旅のメインである「ブラックボックス展」についてツイートが更新された。
さて、これはどうしたことか。
せっかく東京まで来たのに入れない可能性があるだと…。
なかなか鬼畜だが、とにかく2時頃に現地に向かうか、と思い、とりあえずなんとなく表参道に行くことに。
表参道には勝手におしゃれなイメージがあり、とりあえずおしゃれなランチを食べるしかねえと思っていたので、なんとなくおしゃれな雰囲気のところに行ってみた。
おしゃれ慣れしていない僕は、何を頼めばいいかわからないので、他の人を観察し、注文している人が多そうなものを頼むことにした。
これがいけなかったのだが、このときは知る由もなかった…。
注文したものは「シンガポールライス・フォーセット」。
そもそもシンガポールライスも、フォーも食べたこともないし、存在すら知らなかったが、とにかくトライである。
見た目はおいしそうというかおしゃれで、いかにも女子が好きそうな感じである。
さて、いざ実食…。
…味がしねえ!!
生春巻きは食感のみ。フォーは味がない味がしている。シンガポールライスは何で食べればいいのかわからん!そもそもこのソースの役割は!?
とことんおしゃれ慣れしていない。食べることがほとんど苦行だった。パクチーが鼻に刺さる…。
こんなことならチキンクリスプ12個買ったほうが幾分か幸せな人生が送れただろう。
もうおしゃれには惑わされんぞ…。
なんとか食事を終え、しばし携帯の充電をしながら次の予定を考えていたら、13時頃になった。
次なる行先が決まった。「ka na ta」に行こう。
というわけで、電車に乗り込み「代々木公園」へ。
GoogleMapによると、駅から少し歩くが仕方ない。雨の中店舗を目指す。
店舗は住宅街にあり、周りに何もなさ過ぎて本当にここであっているのか心配になるほどだった。
ここかな?と思ったところにとりあえず入ってみると、どうやら正解だったようで安堵した。
しかし、どうやらまだ営業時間前だったみたいで少し変な感じになってしまったが、大丈夫と言ってくれたので、結果オーライである。
店内は凄く落ち着く雰囲気で、ぜひとも一度行かれることをお勧めする。
もちろん、服自体のクウォリティも良い。
結局、二着買うことになり、最近作ったクレジットカードで買ってやろうと思ったのだが、どうやらVISAとMasterCardしか使えないらしく、JCBで作った僕は泣く泣くコンビニでお金を降ろすことになった…。
無事購入を済ませ、店を後にしようとしたが、居心地が良かったので、そのままカウンターに腰掛け、店員のカルロスさんと世間話で盛り上がり、結局、一時間半ほど滞在してしまった。
まぁ、楽しかったので結果オーライである。
時刻は15:30。
店を後にし、六本木へ向かう。
その時、就活で東京に来ていたSくんから連絡があり、中目黒らへんで会おうと言っていたのだが、僕の予定が狂ったので、結局会えずじまい。すまない。大阪で会おう!
そして、結局16時頃に六本木に着いたのだが、なかなかの長蛇の列。雨が降っているのに。
とりあえず最後尾を目指し歩みを進めるが、なかなかゴールが見えない。
結局、六本木中学校前まで列が伸びていた。その長さは約150メートル程。
校門から出てくる中学生は、謎の列に興味津々で、訳がわからないようだったが、当然の反応である。普段ではありえないことがそこで起こっていたのだから。
そんな感じで並び続けること約一時間。とうとうゴールが見えてきた。
入り口前には屈強そうな黒人。なかなかの厳つさである。しかも、見る限り5人に2人くらいは入場を断られているようだった。なかなか緊張する。
ドキドキしながら入れることを祈り、とうとう順番が来た。
その様子がちょうど撮影されていたので結果は動画を見てもらおう。
ちなみに僕は前から5人目の全身真っ黒野郎です。
保存版 pic.twitter.com/GdMvpb8iDo
— りょーた (@1mn_ryota_raiv) 2017年6月18日
おわかりいただけただろうか。
そう…しっかり弾かれているのである…。
わざわざ東京まで行ってこの仕打ちはないだろうと、一瞬思ったが、意外と心はすがすがしく、自分には入る必要がなかったんじゃないかと思えた。
というわけで、「ブラックボックス展」のために東京に行ったが、結局目的は果たせなかった。
しかし、それもまた経験であり、そこに行った自分しかわからないものもあるはずだと思い、それすらも気づきであった。
結局、自分が信じたいもの、見たいもののために行動した時点で、それはかけがえのない経験であり、気づきであるのだと改めて感じた。
※現在「ブラックボックス展」のネタバレが解禁されて、賛否両論出ていますが、やっぱりその場に足を運んだ時点で、自分の中で答え合わせは既に終了していたのだと思った。
その後は、東京にいる友達のAくんと池袋に飲みに行き、近況を話し、楽しい時間を過ごすことができた。早く大阪に戻って来いよ!
そのまま池袋発のバスに乗って帰った。いや、その前にauスマートパス会員限定のミスド200円券を、相変わらずの乞食マインドを発揮し、池袋のミスドでドーナツを買って帰った。
帰りのバスは行きよりも少し広く、隣の人も華奢で、疲れも半端じゃなかったので、ぐっすり眠ることができた。
途中のSAでの休憩すらも起きられないほどには疲れていたね。でも、おかげで大阪に着いたときはあまり眠くなかった。
大阪には水曜日の6:15に着いた。
すごく長い一日だった。得るものもたくさんあった。
感じ方は人それぞれだけれど、できるだけ肯定的でいたいよね。
目に見える表面上の内容を鵜呑みにして、本質を捉えようともせず、「匿名」に守られ攻撃する。愚かで醜い。
それには教育が間違いなく必要だと思える。
そう感じながら、また僕は働こう。
そんなことをその時は感じていたかはわからないけれど、心意気は大切だね。
大阪の朝は綺麗だった。朝は全てがリセットされ、そこからスタートするからか、浄化されている感じがした。
これも、今回東京に行ったことで感じることができたことだ。
人生には「気付き」がたくさんある。すぐそばにあるものは、自分に新たな気付きを与えてくれるものなのかもしれない。
当たり前と感じているものから、まったく新しい「気付き」があるかもしれない。少なくとも僕はそう感じている。
行動や経験はいつでも人生を彩ってくれるはずだ。
後は「気付く」ための勇気が少しいるだけ。
一度しかない人生。どうせならカラフルになれればいいと思う。
暗闇から光を見つけ出そう。