書は捨てず、街に出る。
最近読んだ本紹介Part2!
Part1はこちら!
前回は「嫌われる勇気」を紹介させてもらった。今回紹介するものもほんとは前回にまとめようかと思っていたのだが、量が膨大になる上、まずは「嫌われる勇気」という本に向き合ってから、今回紹介する本を読んでほしかったからである。
というのも、今回紹介するのは「嫌われる勇気」の続編である「幸せになる勇気」であるからだ。
「幸せになる勇気」
これは「嫌われる勇気」を読んでから、読むか読まないかは選んでほしい。
もっと知りたくて読む人、「嫌われる勇気」が伝えたい意味が分からなくて読む人、はたまた「嫌われる勇気」が机上の空論だと感じて読まない人、自分には必要ないと思って読まない人、理由はなんでもよいし、読んでも読まなくてもいい。
読んだ人にしかわからないこと、読まなかった人にしかわからなかったこと。世界で起こっている出来事もまた同じで、すべてのものは表裏一体である。
この本では主に教育について書かれている。教員の方や教員志望の方は読んでおいて損はないはずだ。
というのも、ここで述べられていることは、次期学習指導要領の要となる「主体的・対話的で深い学び」に関連する重要なことが書かれているからである。
学校教育は全く時代のニーズに応えることができていないと感じていたが、ようやく次期学習指導要領で時代に追い付く希望ができたと考えている。
しかし、この考え方は既存の学校教育のあり方を根底からひっくり返すものであり、これまでのやり方、考え方では運用することが非常に難しい。
アドラーの思想は100年先の思想だと言われているが、まさにその通りで、まだ人類全体がこの思想に追い付くことができていない。
だからこそ教育が重要であり、その教育に革命を起こし、思想革命を行うことが重要である。それには運用する教師がまず初めに変わらなければならない。
教師が主体的・対話的で深く学び続けることが不可欠である。
だから、僕がこのようにブログを書き、人々に学びのきっかけを提供していることは教育であると感じているし、経験や本を読むことから主体的に学ぼうと心掛けている。
どんな人とも対話をし、そこからまた問題を見つけ、掘り下げる。これは実践しないとわからない。
そんなことを無責任に子供に提供することは極めて危険である。今後の未来を創ることに教師や学校は大きな関わりを持つだろう。そのことを念頭に置いて、教育者の方は選択してほしい。
話がずれてしまったが、この本が伝えたいことは教師にだけではないということを知っていてもらいたい。
もとより人間はすべての現象をカテゴライズして理解しようとする傾向がある。それは、人の役割についても例外ではなく、その人を人として見るのではなく、肩書で人を判断しがちである。
これは、カテゴライズすることで理解を簡単にするという側面があるが、それが当たり前となっている現代では、人に限らず表面上だけで判断してしまう傾向がある。
教育は教師がするものだとどこか無意識に感じている。これは時代の流れでもあるが、それを望んだのは紛れもなく我々人類である。
地域社会からの教育を拒み、権利を主張する輩に擦り寄ってしまった報いである。
現在、ノイジーマイノリティが問題視されている背景にはそのような歴史があることを知っているかどうかでも見え方が変わるはずだ。
本来、人間の営みには役割はあったとしてもカテゴライズはあってはならず、すべての人がすべての人のために自身の役割を全うしなければならない。「情けは人の為ならず」という言葉の意味はこういうことだと思っている。
周りまわって実際に生きづらい世の中にしてしまっている。我々が行動しなかったが為に。ノイジーマイノリティーを放置し続けた為に。
今こそ革命のときだと思うよ。
とにかく、この本には我々が自他を理解する手立てが非常に論理的に書かれており、自分の行いが他人や世界、また、自分にとってどのような影響をもたらすのかが詳しく書かれている。
読むか読まないかはあなた次第だが、これはなにかのきっかけであるということは意識したほうがいいかもしれない。
では、次回も乞うご期待!